【おすすめ】後味の悪さが癖になるイヤミス3選

こんにちは!みみずくです。

この記事では、絶対に読んでほしいイヤミス3選をご紹介します。

ユリゴコロ  沼田まほかる

亮介が実家で偶然見つけた「ユリゴコロ」と名付けられたノート。それは殺人に取り憑かれた人間の生々しい告白文だった。創作なのか、あるいは事実に基づく手記なのか。そして書いたのは誰なのか。謎のノートは亮介の人生を一変させる驚愕の事実を孕んでいた。圧倒的な筆力に身も心も絡めとられてしまう究極の恋愛ミステリー!

Amazon.co.jpより引用

沼田まほかるさんの代表作で、2017年に吉高由里子さん主演で映画化された作品です。

主人公の亮介は父が趣味で書いた小説ではないかと思ったのですが、読み進めていくうちに創作なんかではなく、亡くなった亮介の母が犯した罪の告白文ではないかという疑問に変わっていきます。

そしてこのノートをきっかけにして、亮介は子供の時の記憶を思い出すのです。それは、ある時母が別人に入れ替わったということ。

亮介は幼少期に病気にかかり入院生活を送っていたのですが、退院して連れてこられたのは入院前に住んでいた家ではなく、見たこともない町の見たこともない家だったのです。

そして久し振りに再開した母は、全くの別人に変わっていたのです。

亮介の子供の頃の記憶とノートの繋がりが、徐々に明らかになってハラハラした展開になっていきます。

私は読み始めたら次の展開が気になって、丸2日くらいで一気に読んでしまいました。

ラストまでノートを書いたのが誰か分からなかったのですが、それが分かった瞬間に心が温かくなるような感覚がありました。

シェア  真梨幸子

40歳、無職、未婚、時はコロナ禍。行き詰まる事態を打開しようと、鹿島穂香は相続した築73年の家をシェアハウスにする。ところがリフォームで借金を負った上、床下にとんでもないものを発見。さらに入居してきたのはわけありのアラフォー女ばかり。皆で始めたマスク作りは、持続化給付金詐欺に発展し……。いわくつきの物件にうごめく女たちの業が行きつく果ては?

光文社 書籍情報サイトより引用

シェアハウス「さくら館」に入居してきた住人は全員がフリーランス。

その上、本名が神取 純恋(かんどりすみれ)、宮台 楓(みやだいめーぷる)、緑川愛子(みどりかわ ラブ)、大鳥 幸(おおどりはっぴぃ)とキラキラネーム揃い。

不安が残るままシェアハウスをスタートさせるも、だんだん雲行きが怪しくなっていきます……。

シェアハウス「さくら館」が作られたのも、キラキラネームさん達が集められたのも偶然なのか?

息つく暇もなくどんどん話が展開していく作品です。

物語の序盤は大家の鹿島穂香による視点で語られていますが、シェアハウス入居者の視点、事件の真実を追う記者の視点と場面が移り変わります。

まさかこの人が黒幕だったとは!と見事に騙されました。それと同時に、この人は最初からずっーと見ていたんだと気づいたら背中がゾクゾクしました。

読み終わった後に何とも言えないイヤな感じが残る、王道のイヤミスです。

Nのために  湊かなえ

高層マンションに住むセレブ夫妻、野口貴弘・奈央子夫妻が殺害された。その現場に居合わせたのは“ある計画”を立てた大学生の希美、成瀬、安藤、西崎。その場で西崎が逮捕され、自供から有罪が確定し、懲役10年が言い渡された。
それから10年後、この事件の判決に疑いを抱く元警察官・高野は、事件の真相を追い始める。この事件は15年前の夏、瀬戸内海に浮かぶ島で、希美と成瀬が起こした“ある事件”からすべてが始まっていると高野は確信していた。
「彼らはあの時、罪を犯した。それぞれのNのために」

TBS番組公式サイトより引用

原作は湊かなえさんで、2014年10月にTBS系にてテレビドラマ化された作品です。

当時は「Nのために」が放送されるのを毎週楽しみにしていていました。

人間のドロドロした裏の顔とか、信頼していた人の裏切りとか怖いなぁと思いながらも他人事な感じがしなくて真剣に見ていました。

物語は過去と現代を交錯しながら、セレブ夫妻殺人事件の真実に迫っていきます。登場人物たちには共通してイニシャルに「N」が入っています。

  • 杉下 希美  Nozomi sugishita
  • 成瀬 慎司  shinji Naruse
  • 安藤 望  Nozomi ando
  • 西崎 真人 masato Nishizaki
  • 野口 貴弘 takahiro Noguchi
  • 野口 奈央子 Naoko noguchi

それぞれにとっての「N」とは一体誰なのか。どんな秘密を隠しているのか。

誰を守ろうとして罪を犯したのか、それが分かった時にとても切なくて悲しい気持ちになるお話です。

原作はまだ読んだことがないのですが、ドラマではキーパーソンの三浦友和さん演じる元警察官・高野が出てこないそうです。

登場人物が多い作品は途中で混乱しがちですが、ドラマを見てから読むと人物の顔が頭に浮かぶので整理しながら読み進められると思います。

まとめ

おすすめのイヤミス3選を紹介しました。

「ユリゴコロ」と「Nのために」は読み(見)終わった後に、何とも言えない感情が残ります。

切ないような、でもこれが一番良かったんだというような感じです。

「シェア」はこんな終わり方する?という疑問が残る部分も正直ありました。

ただ読者の心にイヤな気分を残す後味の悪さこそイヤミスの醍醐味だと思います。

この内容が参考になれば嬉しいです。

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